睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea, OSA)は、睡眠中に喉の筋肉が過度に弛緩して気道が塞がり、呼吸が一時的に止まる疾患です。これにより無呼吸が繰り返され、十分な睡眠を妨げ、起床時に頭痛、体の怠さ、口渇、日中の傾眠などが現れます。
さらに、これらの症状以外にも、睡眠中のいびきや夜間頻尿が見られます。
長期的には、OSAは高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病などの重篤な健康問題を引き起こすリスクを高める可能性があります。これは、無呼吸時に体内の酸素レベルが低下し、心拍数の変動や血圧上昇を引き起こすためです。
さらに、OSAは生活の質にも影響を及ぼします。昼間の疲れや集中力の低下は仕事や学業のパフォーマンスに悪影響を及ぼし、運転中の居眠りなど、事故リスクを高めることがあります。
診断は、 睡眠検査(ポリソムノグラフィ)が一般的に用いられます。この検査は、患者様の睡眠中の様々な生理学的データを記録し、無呼吸や低呼吸のエピソードを特定します。
治療は、ライフスタイルの変更、CPAP(持続陽圧呼吸療法)の使用、あるいは場合によっては外科手術が含まれることがあります。適切な治療を受けることで、OSAの症状や合併症のリスクを軽減することができます。最後に、睡眠時無呼吸症候群は深刻な健康問題であると認識し、早期の対策が重要であると言える疾患です。
次にあげる症状にあてはまるものはありませんか?
- 大きないびきをかく
- 夜間睡眠中に呼吸が止まる
- 日中いつも眠い
- 仕事や学業に集中できない(成績不振)
- 居眠り運転をよく起こしそうになる
- 起床時の頭痛やだるさ
- 熟睡感がない
- 夜中に何度も目が覚める
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 起床時に口が非常に乾いている
この中にいくつかあてはまる方はOSAの可能性が高いです。
当院では2024年6月の診療報酬改定により、CPAP(在宅持続陽圧呼吸療法)のオンライン診療が可能となりました。
これまで月1回の来院が必要でしたが、自宅からLINEを利用したオンライン診療を受けることができます。初回のみ来院が必要となりますが、お時間の無い方、遠方の方、他院でCPAP治療を受けていた患者様も、お気軽にご相談ください。