慢性呼吸不全の原因
慢性呼吸不全の原因としては、以下のようなものがあります。
- COPD(肺気腫、慢性気管支炎)
- 結核後遺症
- 気管支拡張症
- 間質性肺炎
- 脊椎側彎症などの胸郭の変形
- 神経筋疾患(筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症など)
これらの病気は、肺のガス交換能力を低下させたり、呼吸筋の力を弱めたりすることで、呼吸不全を引き起こします。
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慢性呼吸不全とは、肺の病気や胸郭の変形、神経筋疾患などによって、呼吸がうまくできなくなり、酸素が不足したり、二酸化炭素が溜まったりする状態です。この状態が1ヵ月以上続くと慢性呼吸不全と診断されます³。
慢性呼吸不全の原因としては、以下のようなものがあります。
これらの病気は、肺のガス交換能力を低下させたり、呼吸筋の力を弱めたりすることで、呼吸不全を引き起こします。
慢性呼吸不全の診断は、動脈血ガス分析という検査で行われます。これは、肺を通過してきたばかりの動脈血から酸素や二酸化炭素の量を測定するものです。酸素が一定量以下になっている場合や、二酸化炭素が一定量以上になっている場合には、呼吸不全と判断されます。
また、呼吸不全の原因を調べるために、胸部レントゲン検査やCT検査、肺機能検査なども行われます。さらに、原因によっては血液検査や喀痰検査、運動負荷試験、心エコー検査、睡眠時呼吸障害検査なども必要になることがあります。
慢性呼吸不全の治療は、原因となった肺の病気やその他の疾患の治療と併せて行われます。また、酸素吸入を行うことで、身体に十分な酸素を取り込み、息切れを軽減したり、心臓への負担を減らしたりすることができます。
当院では在宅酸素療法という方法で酸素吸入を行っています。自宅に設置した酸素供給器から細長いチューブを通して鼻から酸素を吸入するもので、病院だけでなく自宅でも酸素吸入が可能です。また、携帯用酸素ボンベを使うことで外出や旅行も可能です。在宅酸素療法は健康保険が使え、条件を満たせば身体障害者の申請も可能です。
さらに、当院では訪問リハビリや呼吸リハビリも行っています。これらは、呼吸筋の力を強化したり、肺の機能を改善したりすることで、呼吸不全の症状を軽くする効果があります。また、日常生活の自立度やQOL(生活の質)を高めることにもつながります。
当院では呼吸器専門医がきめ細かく対応し、患者樣一人ひとりに合った治療やリハビリを提供しています。慢性呼吸不全でお悩みの方は、ぜひご相談ください。